2010年

9月

22日

こどもに受診を勧めるタイミングがわからない…?

こちらも,家族教室で聞かれることの多い質問です。

だいたい共通している状況は次のような感じだったりします:

 

ひきこもりや不登校の傾向にあるお子さんがいるお母さんやお父さんからのご相談。

 

そばでお子さんを見ていてとても苦しそうだと感じていて,精神科を受診してみたら今より少しは楽になるんじゃないかと思う。

 

でも,お子さんは親御さんの言葉を聞き入れるような状態にはない…無視したり,「うるせー」と怒鳴ったり,部屋にこもったり。

 

いったいどんなタイミングで精神科受診を勧めたら,行くと言ってくれるだろう…? と。

 

 

ご家庭によって微妙に状況が違うと思うのでひとことではお答えできないところもあるのですが,今のまま「お前を見ているととてもしんどそうだ。精神科に行こう!」と誘ってもきっとお子さんは動かないと思うのです。

 

まずは,受診と関係のない話が少しでも自然にできるような関係を作ることが先決だと私は考えます。夕飯に食べたいおかずの話,今観ているテレビの話,明日の天気の話,好きなスポーツチームの話…。

 

中身は何でもいいのですが,親子のあいだでハードルの低い日常的な会話ができるという前提があってこそ,病院に行ってみよう!といったちょっと抵抗感のある話題にも触れられるというものではないでしょうか。

 

もちろん,お子さんが話したいと思っている,お子さんにとって興味のある話題が自然に親子で話せるというのもいいですよね。

 

まずはそういう関係づくりを目指してみていただきたいな,と思います。

 

ときどき,お父さんとはひとことも喋らないけどお母さんとはわりと自然に話ができる…というお子さんもいらっしゃいます。

 

そんなときには,もしも精神科受診を勧めるのならお父さんからよりもお母さんから持ちかけていただくほうがスムーズかもしれません。

 

まずは焦らず,じっくりと,受診前におうちのなかでできる試みを続けていただきたいな,と思います。