なんだか元気がない

学校から帰ったときや食卓についたとき,ふとお子さんの様子をみると,なんとなく元気がなさそうだと感じる…そんなことがあったりしませんか?

 

授業や部活,テスト,友人関係など,こどもたちの学校生活は結構ストレスに満ちています。

なかなか息抜きできなくて,心を張り詰めて過ごしているのかも知れません。

そして,一生懸命がんばっても思うような結果が出せなかったり,思ったほど認めてもらえなかったり,せっかくのがんばりが裏目に出たり…。

 

期待に応えられなかったり,努力が報われなかったりする体験を繰り返すうちに,こどもたちの自尊感情は低下して,がんばりたくても意欲がわかないような状態に陥ってしまうことがあります。

 

「何をやってもうまくいかない」

「どうせまた失敗する」

 

そんな考えにとらわれて,気分が落ち込んだり,積極的な行動が取れなくなってしまったり…こうなると,うまくいく経験をするチャンスを失うので,さらにネガティブな考えにとらわれ続けてしまいます。

 

ここまでいくと,いわゆる「うつ状態」と言えるような状況と考えられます。

 

 

対応・治療法

 

学校生活や日常生活で思うようにうまくやれていない,ということをお子さんのほうから教えてくれることはあまりないのではないかと想像します。

 

冒頭に書いたように「なんとなく元気がない」状態に気付いたら,ぜひ親御さんのほうから「ちょっと元気なさそうに見えるけど,どうしたの?」と声を掛けてあげてください。

 

それがきっかけになって「じつは学校でさ…」と悩みを打ち明けてくれるかも知れません。

 

そのときは是非,日頃のがんばりをねぎらう聞き役になってあげてください。

 

お子さんのほうから悩みを話してきたからといって,お母さんお父さんからのアドバイスを必要としているとは限りません。

 

具体的に助言を求められるまでは「それはしんどいね」「いろいろ大変なんだね」と聞き役に徹してあげたほうがお子さんにしてみれば話したいことをしっかり受け止めてもらえたと感じることが多いようです。

 

「どうしたの?」と尋ねても,「別に…」と何も話してこないこともあり得ます。

 

お子さんの反応が薄くても,必要なときには応援する用意があることは伝えてみてください。

 

気に掛けてもらっていると思っただけでも,少しホッとしたり心強く感じたりしてくれているかもしれません。

 

いずれにしても,困難な状況をひとりで抱え込む必要はないこと,必要なときには家族や相談機関,診療機関を頼ることもできるということをぜひしっかり伝えてあげていただきたいと思います。