2010年

11月

13日

早期支援は大切。そして…

発達障害の話題が続いていますが,今日もちょっと今思っていることを書いてみます。

発達障害の特性は幼少期から現れて,ほぼ一生涯もちつづけるものです。

 

ずいぶん発達障害のことが世の中で知られてきて,「早いうちに特性に気付いてあげて,その子にあった育児や支援を行うことで,そのこどもさんはその先の長い人生のなかでずっと社会に適応しやすくなる」という考えから早期発見・早期支援の重要性が謳われるようになりました。

 

文献を見ていても,ある程度早く気付かれるほうがその後うまく過ごせる(予後がよい,という言いかたをされることもあります)というデータもあるようです。

 

早期支援は大切。

それは私もそう思います。

 

でも,幼少期には気付かれていなかったお子さんが,中学校や高校,あるいは大学などに入ってから発達障害特性をもっていると新たに気付かれることも最近はとても増えています。

 

幼少期に気付かれなかったら,手遅れなのか?

思春期以降に見つかったとしても,何もできないのか?

 

そんなふうには考えたくないし,実際そういうわけではないだろうと思います。

 

自分の特性にお子さん自身も,まわりのおとなも気付いていなかったことで,長く「独自の工夫」をしながらがんばっていたり,いろんなことをひそかに我慢しながら乗り越えたりすることになってしまっていたかもしれないけれど,

 

それまでたくさんのできごとに傷つきながら過ごすことになってしまっていたかもしれないけれど,

 

気付いたところから,何かできることはあるはず。

 

私はそんなふうに考えてこどもたちとお会いしたいな,と思っています。

 

どんな支援を提供できるのか,診療という場でお子さんやご家族とどんなお付き合いをさせていただくのがいいのか。

 

それが今の自分のなかでいちばん大きなテーマだったりします。

 

少しでも,プラスの方向へはたらきかけられるように…これからも工夫を続けていきたいな,と思います。

 

発達障害について

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コメント: 2
  • #1

    廣瀬タカ子 (水曜日, 17 11月 2010 12:36)

    始めまして、虐待児養育の乳児養育をしております廣瀬タカ子と申します。

    先生のコメントが私どもには非常に学ぶことが多いので、ホームページリンクをさせていただいてもよろしいでしょうか?

    虐待児の死亡事件をなくすために何卒ご協力をお願いいたします。

  • #2

    child-mental-health (水曜日, 17 11月 2010 16:55)

    > 廣瀬タカ子さま
    とても畏れ多いコメントをいただきありがとうございます。
    リンクしていただけること,とても光栄に思います。
    どうぞよろしくお願い致します。

    じつはこちらの地域にも少し前に初めてのファミリーホームができたところです。たくさんのお子さんを育てていただけるようになる反面,毎日の事務的業務がとても増えて大変だというお話を伺ったことがあります。

    とても大変なお仕事だと思いますが,ぜひこどもたちのために素晴らしい取り組みを続けていただけたら嬉しいです!