うちの子,がんばりすぎてしまうんですが…?

親御さんから意外とよく尋ねられる質問だったりします。

学校の勉強,部活,塾,友達づきあい…とにかくお子さんが何でも全力投球してしまう。

 

本人がとっても楽しそうなので,お母さんお父さんもお子さんに任せて見守っている。

 

すると,途中で学校に行けなくなったり,覇気がなくなったりする。…

 

 

進級,転校,転部など,新しい環境へ移るたびにこの「がんばりすぎ」を繰り返すお子さん,実際に診察室で結構出会うように思います。

 

新たに始まることにがんばって取り組めるのはとてもいいことですよね。

 

でも,ひとのエネルギーには限界があります。精神的にも,身体的にも。

 

力の出しかたの加減を間違えると,がんばりを長続きさせることができなくなってしまうのです。

 

 

こういうお子さんからいろいろお話をお聴きしてみると。「自分が周りからどう見られているか」がとても気になっていることがあったりします。

 

「ダメなヤツだと思われたくない」

「実力がないと思われたくない」

「ちゃんとできなくてガッカリされるのがイヤ」

 

人からよく見られたい,自分をよく見せたい,という気持ち。

それはとてもよくわかります。

 

でも,最初に「すごくデキるヤツ」って思わせてしまって,後でそのイメージを必死に保っていくのでは,どこかで破綻が来るのは目に見えています。

 

そして結局,最初のがんばりが続かなくなった時点で「なぁんだ,そんなもんか」と相手を失望させることになりかねないのです。

 

 

力の出しかた(というより,抜きかた)をコントロールする練習が必要になってきます。

 

人に任せること,責任を受け取りに行かないこと…。

 

その部分はお子さん自身が自分で身につけるべきことですが,親御さんにご協力いただけるととても助かることがあります。

 

それは,全力投球していないときのお子さんを認めてあげること。

 

「めいっぱいがんばっていなくても,がんばれないときがあっても,あなたはそのままで大事な存在」ということを,ぜひ意識して伝えてあげてください。お子さんが自分に自信がもてないためにエンジンフル回転でがんばっていることがあります。そんなとき親御さんやまわりの大人から「そんなにがんばらなくても十分O.K.」と言ってもらえることにはとても意味があると思うのです。

 

そしてもちろん,がんばりすぎていると感じたら,早めにその心配を伝えてあげてください。

 

がんばれるのはいいことだけど,がんばりすぎてオーバーヒートしたら結局やりたいことができなくなっちゃうよ,ちゃんと明日のために余力を残しておこうね,ってブレーキを掛けてあげていただきたいのです。

 

もちろん生涯お子さんのそばでブレーキをかけ続けるわけにはいきませんが,いつかお子さんが自分自身でペース配分できるようになることを目標に,特にがんばり屋のお子さんには早い時期からがんばりすぎないことを意識してもらうことが大切です。

 

マラソンランナーと100m走の選手が走るスピードは違いますよね。

 

途中でバテないで,長く走れるやりかたでがんばる…お子さん自身にも親御さんにも,ぜひ忘れずにいていただきたいな,と思います。

 

こんなときどうする?

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コメント: 6
  • #1

    @longlong1028 (木曜日, 09 12月 2010 17:07)

    NINA先生
    授業終了後ぼ~っと眺めてたら飛び込んできました。更新の案内・・
    先日はリコメント本当にありがとうございます。
    マラソン、という言葉があるように、ついついぴったりのアドバイスと勝手に受け取っております。
    まず今は、「心のバケツに水をいっぱいにしている作業」と考えるように努めています。
    全力投球していない息子を認める、そのままの姿が一番大事、力の出す・抜くのコントロールを自分自身で出来るようサポートを・・
    様々なアドバイスを、目の前の息子に応用しながら実践あるのみですね。
    今日も感謝です。

  • #2

    ya_tom (木曜日, 09 12月 2010 21:27)

    うちの息子もまさにこのパターンです。
    大変ありがたいご指摘をいただいた、という気がしています。ありがとうございます。
    私自身が「がんばらなくてもいいなじゃい~。
    人生なんて適当な方がいいんだよ~」という性格なのですが
    「そんなことだからダメなんだ!!」と逆に親が息子に説教される始末でして、もはや笑える展開になってしまっています。
    少しずつ「ほどほどの君でいいじゃん」というところをわかってもらえるようにしてみたいと思います。

  • #3

    oichin (木曜日, 09 12月 2010 21:30)

    難しいですね。本人も調子が良ければ頑張りたい訳だし。でも、頑張りすぎた後には、もっと大きな落ち込みが毎回待っているし。頑張りすぎた後、一度すっかり頑張るのを放棄して自然に任せてみると、落ちるところまで落ちて、殆ど廃人に近いところまで落ちて行けてしまうし。適度っていうのは、難しいですね

  • #4

    child-mental-health (水曜日, 15 12月 2010 00:12)

    > @longlong1028さん

    レス遅くなってごめんなさい。
    いつももったいないお言葉をありがとうございます。恐縮です…。
    息子さんの心のエネルギー充電や力の加減がうまくいくといいですね♪

  • #5

    child-mental-health (水曜日, 15 12月 2010 00:17)

    > ya_tomさん

    コメントレス遅くなってしまってごめんなさい。
    お子さん,がんばり屋さんなのですね~。
    がんばれることはとてもいいことだと思うのですが,がんばりすぎて倒れてしまったのでは結局いいことにはならないんですよね。
    「ほどほどでO.K.」の感覚がうまく伝わるといいなぁ…と思います♪

  • #6

    child-mental-health (水曜日, 15 12月 2010 00:21)

    > oichinさん

    レス遅くなってしまってごめんなさい。
    「がんばれるものならがんばりたい」…本当にそうですよね。
    たぶん大事なのは「がんばり続けられるくらいにがんばる」ことなのだろうと思います。
    明日のために余力を残すことは,がんばれていないこととは違いますもんね。
    そこが納得できて,継続できるがんばりの強度を自分で把握できるといいですよね♪