特に変わりはないんです…

ひきこもり傾向のあるお子さんをもつ親御さんだけにお会いしているケースが結構あるのですが…,

「最近どうですか?」とお尋ねすると,こんなお返事がよく返ってきます。

 

「前回から,特に変わりはないです」

「別に変化はなかったですね」

 

でも。

 

あれやこれやと話題が広がるうちに,次々と「変化」が掘り起こされてきたりするんですよね。

 

ゲームばっかりしてると思ってたけど,夕飯の支度を自分から手伝いに来る日が増えていたり。

 

本人のきょうだいが友達を連れて家に来たとき,お茶とお菓子を用意してたり。

 

インターホンに絶対に反応しなかったお子さんが,自分宛の宅配便を受け取りに玄関に出ていたり。

 

ひとつひとつの変化はとても小さいことだったり,親御さんにとっては当たり前にできてほしいことだったりするかもしれません。

 

でも,今までできていなかったこと,やりたくなかったことができるようになっているというのはじつは本当に大きなできごとだと私は思うのです。

 

へんか(変化)にも書いたけれど,ほんの少し何かが変わることで,大きな違いにつながっていくもの。

 

いつもいつもダイナミックでドラマチックな変化がいきなり起きるわけではなくて,小さな変化がコツコツと積み重なって大きな変化につながっていくんですよね。

 

だけど,毎日お子さんと一緒に過ごしているお母さんお父さんには,たしかに小さな変化に気づくのはちょっと難しいことだと思うのです。

 

だからこそ,月に1回くらいしかお話をお聞きできない私が,小さな変化の発掘ガイドになれたら嬉しいな,と思っています。

 

「このへんはどうですか?」「このあたりは?」ってキラッと光る小さな変化の原石を親御さんと一緒に掘り起こしながら,大きな宝石に一緒に近づいていきたいな。

 

一緒に作業を進めるうちに,宝石発掘の目がどんどん肥えて私より上手になってこられる親御さんもいらっしゃって,それもまた私の喜びの源だったりします。

 

ブログトップ

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    aromafoo (金曜日, 28 1月 2011 06:11)

    そうですよね。
    ひきこもりも長期化するとある意味慣れてしまうようです。

    私の活動は実際に依頼を受けたらお家へ訪問するんですが、中学生から引きこもってその後家族以外は誰もその家には入らせなくなり、いつのまにか10年以上たってしまったケースなど多いのです。

    空気の入れ替え、必要です。

  • #2

    child-mental-health (金曜日, 28 1月 2011 16:40)

    > aromafooさん

    コメントありがとうございます。
    長期化すればするほど,ご本人もご家族も動きにくくなってくるなぁ…というのは本当に日々感じるところです。
    新しい風を吹き込むこと,大切ですよね。
    そしてもしも小さな風を起こせたらすかさず気付いて,嬉しい大きな竜巻につなげていきたいな,と思います。