がんばりすぎるお母さん。

子育て,って本当に大変なことだと思うのですが,とてもがんばっているお母さんに出会いました。

お母さんはうつ病。シングルマザーですが,ふたりの小さなお子さんを文字どおりたったひとりで育てていらっしゃいます。

何をお聞きしても「大丈夫です」「自分でできてます」と笑顔でおっしゃるし,実際に料理も掃除も洗濯も完璧。

こどもたちのことも毎日ご自分で保育園に送り迎えしていて,ふたりとも園でもとても元気に過ごしているよう。

…なのですが。

お母さんの「大丈夫」ということばと裏腹に,さすがにお母さんの体調や日常の行動には危なっかしいことがいっぱいだったよう。

保健師さんにお願いして訪問していただいたところ,次の診察に同席してくださって「たしかに家事も育児もばっちりやってらっしゃるんですが…この前,赤信号なのに無意識にうちに歩き出しちゃって,クラクション鳴らして車が止まってくれたからよかったけど,本当に疲れているんだと思います」と教えてくださいました。

お母さんも,このエピソードは事実だと苦笑いしながら認めておられて。

「お母さん,家では椅子に座らないですよね?」という保健師さんのことばには「一旦座ると立ち上がれないってわかってるから,座らないようにしてるんです」とお母さん。


…このままじゃ,絶対まずい!


そこで,私からお母さんにこんな提案をさせていただきました。

お母さんは本当にがんばっていらっしゃるけど,今の状態で育児と家事をひとりでこなすのは限界。
お子さんを預けて入院をするか,誰か支援者を家に入れるか,お母さんが徹底的に手抜きをするか。
3つの選択肢はきっとどれもすごく嫌でしょうけど,ひとつだけ究極の選択で選んでください。

筋金入りのがんばり屋さんのお母さん,「徹底的に手抜きをする」を渋々選んでくださいました。

どんな手抜きをするかお母さんと保健師さんと私の女3人で知恵を出し合って,いくつか決定!

次回,どんな手抜きを実行できたか報告をしていただくこととなりました。


がんばれることは,とてもステキなこと。
でも,がんばりすぎて自分をすり減らすのがあたりまえになってしまっては苦しすぎます。

「手抜きをする」なんて,お母さんにはきっと苦行のように感じられると思いますが,次に来てくださるときどんなふうに手抜きっぷりを報告してくださるか,今からドキドキしています。

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