新たなスタートに向けて。

昨年の秋からずっと懸案だった,集団療法のこと。

とうとう先日,今年度の最後のセッションを迎えました。

半年掛けて試行錯誤しながらこの集団療法の今後の方向性をスタッフで練ってきたところだったので,この最後のセッションでは,今スタッフがどんなことを考えていて,参加してくださるみなさんにとってこの会が有意義になるように私たちスタッフが何をしたいと思っているかを率直にプレゼンしてみました。

…私たちの思いがうまく伝わっていたらいいな,と思います。


じつはこの会,患者さんご本人のためのグループではなく,患者さんのご家族のみに参加していただくグループなのです。

ご本人が症状のために身動きが取れなくなっているとき,普通に医学モデルで考えるとご本人が病気の治療に専念すればいいことになりますよね。

たとえばご本人が骨折しているなら,安静を保ったりリハビリに努めたりするのはほぼその人自身にしかできないことです。

でも,こころの不調が原因で身動きが取れなくなっているとしたら…,

意欲を取り戻したり不安を乗り越えたりすることはもちろんご本人にしかできないことですが,身体の病気の場合と比べると,そこにご家族やまわりの人とのコミュニケーションが関わってくる部分がとても大きいんですよね。

ちょっとしたご家族とのコミュニケーションの行き違いでご本人の意欲がしぼんでしまったりすることもあるわけですが,逆にご家族側としたら「とにかくあの子がやる気を出してくれれば…」とただ見守るだけじゃなくて,どうすればご本人の意欲を高めることができるかを考えながら関わることができるということでもあります。

だから,せっかくご本人のことを心配してご家族で集まっていただく場があるのなら,どんなコミュニケーションの取りかたがご本人の回復に役立つのかを意識していただけたほうがお得で効率がいいんじゃないかな,と思うわけで…。

そういったことをこの今年度の最終セッションでお伝えしたかったのです。


さて,本格的な方向転換は来年度からスタートです。

私たちの意図がよりはっきり伝わるような工夫を織り交ぜながら,新年度のセッションを進めていけたらいいな,と思っています。

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