重要な影響因子

この週末,発達障害に関する勉強会に参加してきました。

普段はなかなかお話を聴きできないような,県外の先生をお迎えしての勉強会。

聴かせていただけて本当によかったな,と思えるご講演でした。


いろいろな発達障害のなかで,特に自閉症スペクトラムを中心に話してくださったのですが,そのなかでとても印象に残ったことのひとつは次のようなお話でした。

「自閉症スペクトラム特性をもつひとが成人したときうまく適応できるかどうかを決める因子を調べたら,知的な能力は関係なく,過去にいじめられたかどうかも関係なく,不登校があったかどうかも関係なかった。唯一関連がみられたのは,親子関係だった」
(もしかしたら私の解釈が混ざってしまっているかもしれませんが,おおよそこういう内容でした。)

これを聞いて,私たち診断や支援をする者の責任の大きさを改めて感じました。

お子さんが発達障害の特性をもっているのに,親御さんがそのことに気付きにくいということはよくあります。

定型発達のこどもたちとちょっと違った個性をもっていることに気付かれていなければ,「どうしてこれがわからないのか?」「こんなこともできないのか?」と誤解されやすい彼ら。

いちばん身近で,いちばんサポートしてくださるはずの親御さんに誤解されたまま過ごすことは,成人後の適応によくない影響を与えるということになります。

早い時期に,親御さんに「この子にはこういう特徴がありますよ」ときちんと説明したり,お子さん本人がどのようにものごとを捉えたのかを親御さんに通訳して伝えたりすることは,親御さんがお子さんを理解する大切な手がかりになるはず。

診断名としてお伝えするかどうかは別として,悪気があったんじゃない,ふざけたり怠けたりしてるわけじゃない,苦手だけど一生懸命がんばったんだ…ってわかってあげてくださいね,っていちばん伝えられる立場にあるのは私たち。

これからはもっともっと丁寧に,親御さんの疑問にお答えできるようになりたいな,と気を引き締める機会になりました。

自閉症スペクトラム