2011年

4月

12日

困っていても,いなくても。

先日,以前私の診察室へ通ってくださっていた患者さんから久しぶりに連絡がありました。

数ヶ月前に就職のため県外へ転居した,自閉症スペクトラム特性をもつ女性。

大学を卒業したけど就職活動が思うようにできず,そのために気分の落ち込みも強かったのでしばらく自宅でゆっくり過ごしていたのです。

自信のなさや仕事をすることへの不安をいろいろ話してくださったけれど,あるときから「県外でもいいので自分のやりたいことができる会社に勤めようと思うんです」と積極的に就職活動を始めて…あっという間に就職先が決まってしまいました。


「平日だけど今日は会社の都合でたまたま休みになったので,経過報告をしようと思ったんです」と電話で元気な声を聞かせてくれました。

「仕事には少しずつ慣れてきました。今は見習いだし,失敗してもいろいろ大目に見てもらってます。たぶん私がいっぱいいっぱいの顔をしているから,先輩や上司の方も私を叱りづらいみたいで,みんな優しいんです」


困ったときに家族や支援者にSOSの合図が出せることもとても大切だし「連絡してくれてよかったぁ…!」と思うのですが,こうして困っていないときに元気な経過報告を聞かせてもらえることもやっぱりとっても嬉しかったりします。

外来の合間のひとときに,私に元気をくれてありがとう。

困ったときも,困っていないときも,またときどき声を聞かせてほしいなぁ…。

ちょっとひとこと