2011年

4月

22日

発達障害と手帳 その2

発達障害と手帳について,続きです。

発達障害特性をもっていて生活に困難を抱えている,だけど療育手帳には該当しない…そんなときどうすればよいか?

精神障害者保健福祉手帳を取得するという方法があります。

発達障害と精神障害は厳密には違うのですが,発達障害独自の手帳による支援制度はなくて,以前から「発達障害者支援法で定義される発達障害にあてはまる人は精神障害者福祉手帳の対象となりうる」と厚生労働省が通達を出していました。

精神障害者保健福祉手帳と療育手帳とでは,受けられる支援サービスが多少異なるのですが(そして細かい部分はやはり自治体によって違うようです…),たとえばハローワークの障害者窓口で就労先を探すとき,職業能力開発校へ入校したいとき,保育園・幼稚園や学校生活で特別な支援を受けたいときなど,どちらの手帳でも支援へのパスポート的役割を果たしてくれる場面があるので,手帳を取るメリットがあると感じられるときには取得を検討してみるのもよいと思います。

さて,精神障害者福祉手帳を取るには,医師による診断書(これが先日記事に書いた,今年度から新しくなったものです)が必要になりますが,ひとつ注意しないといけないことがあります。

それは「初診から6ヶ月以上経過していること」という条件があることです。

療育手帳は判定に行って該当すればすぐに手帳発行ということになりますが,精神障害者福祉手帳の場合は精神科を初診してから半年以上経たないと,いくら精神症状や発達障害特性による困難さがあっても,申請が受け付けられないのです。

これは「6ヶ月以上精神科治療を継続していないといけない」という意味ではないので,半年以上前に一度でも精神科を受診していれば,その日を起点にすることができます。

進学や就職などの節目となる時期に思い立ってもすぐには手帳をもらえないことがある,ということはぜひ覚えておいていただけたらと思います。

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