2011年

5月

16日

小さな課題に落とし込む

最近の診察のなかでたまたま何度か同じようなことを感じる機会がありました。

それは「実行可能な小さな課題に落とし込む」ことの大切さ。

絶対◇◇ができるようになりたい!と目標を決めていた中学生の患者さんが,その目標を思うように実行・実現できなくてイライラしているみたいなんです,と診察室でお母さんが教えてくださったり。

こちらから「宿題」のように日記をつけてもらう課題をお願いした高校生の患者さんが「日記をつけると,結局『今日もダメだったなぁ,私…』って落ち込んで,日記を書き続けるのがつらくなるんです」と打ち明けてくれたり。

たとえばこのふたつのケースだと,「こうなりたい」とか「これをやってほしい」とかいう,その目標の設定の仕方が大雑把だからうまくいかなかったんだと思うのです。

◇◇ができるようになりたいなら,今の状態からいきなり◇◇ができる状態に飛躍するのは無理なので,まず◆◆ができることを目標にして,それから△△ができるようになって,…と小さなステップを踏んでいけば最終的な目標に楽に近づいていけるかもしれません。

日記を書くと落ち込む,という患者さんには,数日間どんな日記を書いたのか見せてもらって,日記を彼女がどういうものだととらえているのかを聞かせてもらったり,日記を書くことで何故落ち込むのかを一緒に考えたりして,それから落ち込まずに日々の記録をつけるにはどうすればいいかを考えてそのやりかたで書いてきてもらえばうまくいきそうです。

高い山の山頂にいきなりジャンプして到達することはできないけど,一歩一歩山道を登っていけば山頂は実際に到着可能な場所になる…,

そんなあたりまえのことを忘れずに日々の診療に活かさないといけないな,と反省しました。

次回は少し山道を登れた,っていう嬉しい報告が聞けたらいいなぁ。

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