効果が今わからなくても

ひきこもり傾向のあるお子さんをもつお母さんたちとお会いすると,いろいろな悩みや迷いが話題になることがあります。

「こどもの状態がこの頃ずいぶん落ち着いてきていて。暴れたり叫んだりしてた頃のことを思うと,落ち着いてよかったなぁ…と思う反面,ここで安心しちゃったらずっとこのままなんじゃないかな,って不安にもなるんです」と,あるお母さん。

「こもりがちではあるけど,少しは外出しようと思うようになってきました。出掛けたいときに少しでも楽に出られるように…って密かに親が“根回し”したりしてみるけど,だからといって出られるわけじゃないし。どこまでそういう手助けをすればいいのか悩むところ」と,別のお母さん。

「本人のためによかれと思ってこれまでいろいろプッシュしてみてもビクともしなかったのに,えっ,そんなことで? っていうきっかけであっさり行動できたりするんです。あんなに言ってきたのは無駄だったの?って思って落ち込んでしまって」と,また別のお母さん。


それぞれのお家での,お子さんとお母さんとの関係がリアルに伝わってきます。


お子さんが落ち着いて過ごせるようになるまで待ってあげること,

お子さんが不慣れなことにチャレンジしやすいようさりげなく配慮してあげること,

お子さんに必要な助言は与えてあげて,でも本人が動きやすいきっかけがあるまで待ってあげること。


この3つのなかのどれかひとつだけが正解!っていうわけじゃなくて,お子さんの状態や時期に応じて,3つとも全部必要なことだし,3つとも大切なことなんだと思うんですよね。

ただ,この3つのことを親御さんが実行したとき,その場ですぐお子さんにいい効果が現れるとは限らない…。

ずっとあとで「あのときじっと待ってくれて嬉しかった」とお子さんが振り返って教えてくれるかもしれないし,「母さんは俺が動きやすいように気を遣ってくれてたよね」ってホントは感謝してくれてるかもしれないし,「いざ何かやろうって思ったとき,お母さんが『◎◎してみたらいいかもよ?』って言ってくれてたのを覚えてたから,やってみたんだよ」って思ってくれてるかもしれない。

だから,この3つのことを実行してくださっている親御さんたちには,ぜひ「たとえ今めざましい効果が実感できていなくても,いつか役に立つかもと思って楽しみに続けてみて!」ってお伝えしたいのです。

先が見えなくて,予測がつかなくて心細いかもしれないけれど,きっとお子さんにお母さんも思いが届くときが来ると思うから,そのときを信じて…。

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