2011年

5月

20日

気が進まないのなら

先日,まだお会いしたことのない青年からお電話をいただきました。

「実は今,△△メンタルクリニックへ通っています。主治医の先生から,先生(= 私)のところへ行くようにと紹介状を書いてもらったのですが…」

なるほど,はい。

「主治医の先生は『キミは発達障害があると思うから,先生に診断してもらっておいで』と言うんです。でも,自分では全然そんなこと思わないし,診断を受けたいとも思っていないんです…そちらに行って『この人は発達障害だ』と思って最初から会われるのはイヤだなと思って,お電話してみました」

…そういうご事情だったんですね。


「発達障害だと思うから,診断を受けておいで」とおっしゃる主治医の先生のお気持ち,わからなくはないのですが…結論から言うと,この青年には「気が進まないのに無理に受診も診断も受けなくていい」「もしもご自分で困っていることがあって,そのことをこちらの病院で相談してみたいと思うのなら,診断どうこうに関係なく来ていただいてもO.K.」と伝えました。

わかりました,もう少し迷ってみます,と彼は電話を切りました。

私はこの青年にまだ直接会ったわけではないし,どんな方なのかも全然わからないままなのですが,ちゃんと診察を受ける前に「自分は発達障害だと思わない」「診断を受けたいとも思ってない」と教えてくださったことにいたく感動してしまいました。

この青年の素直なこころや行動力にとっても救われた気持ちです。

また地域のなかでやらなきゃいけないことの課題が見つかったという思いもあります。

小さなできごとだけど,とても深く考えさせられたひとときでした。

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