児童精神科医になるには(1) はじめに

ここ最近,いただいたコメントにお返事できずにいて心苦しかったのですが…,

やっとまとめてお返事させていただくことができました。お返事遅くなってごめんなさい!

さて,いただいたコメントのなかに「児童精神科医になるにはどうしたらいですか?」というご質問がありました。

このブログの本来の主旨とは少し外れますが,どうしてもお答えしたいのでこれから数回に分けて記事としてお返事を書かせていただこうと思います。

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私自身は児童精神科医になりたい!と何年も思い続けてようやく今の状況にたどり着いたわけですが,同じく児童精神科医になりたいって考えている医師・医学生・医学部受験生はいったいどれくらいいるんだろう?…と考えてみることがあります。

私の身のまわりの医師には正直なところそれほど多くない(苦笑)のですが,学生さんなどの若い世代にはそれなりに「希望者」がいるような印象も受けます。


日本の児童精神科医は先進諸国と比べて少ない・足りないと言われ続けているけれど,じゃあ「なりたいひとがいるならなればいいじゃん」という話になりそうで,そう簡単にはいかないのがじつは難しいところ。

児童精神科が開設されているごく限られた一部の大学の場合は,そのまま「児童精神科」という医局・講座へ入局するのがいちばんの早道なのだろうと思います。

たまたま地元や自分の働きたい地域にそういう恵まれた大学があればそれはものすごくラッキーなこと。

でも,残念ながら私の地元はそういうありがたい環境ではありません。


となると,選択肢としては

(1) 遠く離れた大学の「児童精神科」医局・講座へ入局する
(2) まずは地元(働きたい地域)の大学の「精神科」または「小児科」へ進む

のふたつに大きく分かれることになると思います。

私自身は(2)を選んで,地元の精神科へ進んだわけですが…,

それ自体は仕方がなかった,というよりも,一般精神科へ進んで臨床経験を積むうちに児童精神科に興味がわいてきたので,入局先を選ぶ時点では全然深く考えていなかった…というのが本音だったりします。

でも,(2)を選んだこと自体はよかったんじゃないかな,と今は思っています。


…このシリーズは数回に分けて書いていきますね。次回までお待ちくださいませ♪

 

児童精神科医になるには

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コメント: 4
  • #1

    ya_tom (火曜日, 26 7月 2011 23:29)

    なるほど、児童精神科のお医者様を養成する機関そのものが少ないという事情があるのですか。知りませんでした。
    となると、初診の際に受診するまでに時間がかかってしまう、という現在の状況がそう急速に解消されるわけではないのですね。首都圏で状況としては恵まれているはずの我が家でも「児童思春期専門の精神科のお医者様に」と探したら大学病院が中心で、初診は3ヶ月待ちといった状況でした。困っている方が気軽に専門家に相談できる体制に近づいていくといいですね。

  • #2

    蛯子 淳司 (水曜日, 27 7月 2011 00:14)

    はじめまして。
    いつもご活動拝見しております。
    かねてより児童福祉に関心があり、今回のトピックには特に注目させて頂きました。
    私事となりますが、アビューズやそれに起因する施設生活での悩み、進学・就職時のハンディなどお持ちの方に自分もお手伝い出来ないものかと模索しております。
    その意味でも現場で奮闘されている方の生の声は多くのヒントを与えてくれるのではないかと感じている次第です。

    長くなってしまいましたが、次回の記事も楽しみにお待ちしています。

  • #3

    child-mental-health (水曜日, 27 7月 2011 00:25)

    ya_tomさん,コメントありがとうございます。
    そうなんです,元々の指導者が少ないし,十分に指導できる医療機関も少ないので,なかなか次世代が育たないという現状があります。そんなことを言いつつ,次世代どころがもっと自分自身が育たねばというジレンマもあったりして…。首都圏のほうが医師数はずっと充実していますが,需要もその分多いですもんね…。現時点で診断は医師にしかできない仕事ですが,それ以降は多種多様なコメディカルの方を上手に頼るほうが現実的なのかも知れないな,と思ったりします…。

  • #4

    child-mental-health (水曜日, 27 7月 2011 00:29)

    蛯子淳司さん,コメント感謝です♪ いつもブログ読んでくださってありがとうございます!
    進学や就職といった人生の節目への支援は本当に大切ですよね。私も,相談・受診に訪れてくださる患者さんたちをどんなふうに社会におつなぎできるかということでいつも頭がいっぱいです。お互いがんばっていきましょう! またいつでも遊びにいらしてくださいね!