2011年

7月

27日

児童精神科医になるには(2) 都心か,地元か…

昨日に続いて,児童精神科医になるには…というテーマで書いてみます。

とは言っても,私に書けるのは自分自身の試行錯誤の過程くらいのことですが…。

都心部などの児童精神科専門病院へ研修に行くことにちょっぴり憧れながら,結局これまでずっと地元で勤務し続けている私。

こうして過ごしてみて感じるのですが(あくまで私の主観),児童精神科の研修は自分が将来的に働きたいと思っている土地で受けるのがいいんじゃないかな,と思います。

というのも,発達障害も含めて幅広くこどもの診療を行おうと思ったら,人脈づくりが非常に大切だということに気付いたから。


よっぽどハード面(病棟や療育教室など)・ソフト面(こどものケアに携わる多職種のスタッフなど)が充実していて,自施設でこどもの診療に関することがすべて完結する! という場合を除いて,こどもの心の診療をするときには地元の近隣施設との連携が欠かせません。

それに,自分が属する施設がたとえどれだけ充実していたとしても,地域の保育園・幼稚園や学校,教育委員会,保健所などとのつながりはとても大切なはず。


私の地元のように児童精神科医療があまり充実していない地域では,ますます他機関・多機関でお互いの得意分野を活かし合ってこどもたちに関わらざるを得ないわけで…,綿密な連携をとっていくには,結局機関同士・施設同士はもちろんのこと,究極を言えば「ひと」と「ひと」とのつながりが力を発揮する,ということも段々実感できてきました。


地方でこどもの心の診療をしていくには,医師ひとりが自分の診療技術を磨くだけでは足りなくて,時間を掛けて地域のなかで「ひと」とのつながりを作ることも大切…,

それは,地元から遠く離れた病院で研修しても得られないこと。その土地で過ごしながら本当にコツコツとつながりを築いていくしかないのです。


そう考えたら,今この地域にいて,おとなの診療とこどもの診療を並行して続けながら,成人を診る先生方ともこどもを診る先生方ともつながりを持てて連携もできている,ということは結構いい状況なのかも…と思える今日この頃だったりします。

…もちろん,この方法はメリットばかりではないのですが。

児童精神科医になるには